SSWおじさん。
定義するなら、「若い女性シンガーソングライターの追っかけ活動をしている中年男性」といったところでしょうか。
今回、この「SSWおじさん」の特徴、問題点、そしてもし必要があるのであれば、その対策について検討してみようと思います。
- SSWおじさんとは何なのか、定義を知りたい
- SSWおじさんの特徴について教えてほしい
- SSWおじさんの問題点を分析したい
- もしSSWおじさんに絡まれたときの対策を考えたい
- SSWおじさんがアマチュア音楽シーンに与える悪影響を知りたい
もくじ
そもそもSSWおじさんとは
SSWおじさんとは、前述のように、「若い女性シンガーソングライターの追っかけ活動をしている中年男性」のことを差します。
ここに言う「若い」は、具体的に何歳という線を引くことはできませんが、あえていえば10代~20代くらい、あるいは若々しさを維持している30代~40代も含まれてくるでしょうか。いずれにせよ、「フレッシュさを売りにしている」というところがポイントになっているかと思います。
次に、「女性」。これは特に議論はなかろうかと思いますが、一点注意すべきは、原則として「独身」であることが一般的であること。既婚者が対象外であることはもとより、彼氏がおり、かつそのことを公にしているようなSSWさんも対象外になることが多いように思います。
そして、対象になるのは「SSW」、すなわちシンガーソングライター。女性が単身で活動しているスタイルを好む傾向にあるようです。たとえば、バンドサウンドであったり、男性を伴うユニットであれば、「SSWおじさん」の選好対象から外れることが多い傾向にあります。
そして、主体は「中年男性」。ここに言う「中年」の定義も難しいところでしょうが、おおむね40代以上の男性ということになるでしょうか。ただし、単に年齢が40代というだけでは不十分で、たとえばスタイリッシュでダンディな男性であれば、おそらくこの定義にははまってこないと考えられます。あえて厳しい言葉で書けば「さえない風貌の中年男性」といったところでしょうか。
とまあ、議論に先立ち、まずは「SSWおじさん」のなんたるかを、しっかり定義しておくことにします。
SSWおじさんの特徴
さて、そんな「SSWおじさん」の特徴について、考察します。
SSWとひたすらしゃべる
「SSWおじさん」は、お目当てのSSWさんの演奏が終わったら、一目散にその方のところへ駆けていきます。そして、ひたすらお話を続けます。
通常、演奏を追えたミュージシャンの方との交流は、他の方との兼ね合いもありますので、1人あたりおおむね2~3分程度で終えるのがマナーですが、SSWおじさんに関しては、そういったところはお構いなし。ひたすら、大好きなSSWさんとのトークを続けてしまうのです。
ひょっとすると、ライブハウスを、「音楽を聴く場所」ではなく、「安い価格で若い女性とお話しできる場所」くらいに考えてしまっているのでしょうか…。
話す内容も上から目線…時には余計なアドバイスも
そして、話す際も、自分が年上であることに着目したマウンティングをとってきます。ですので、話す内容も、ひたすら上から目線になりがち。
たまに私も近くで会話の様子を聞いているのですが、まるで親が娘に説教をしているような話しぶりになってしまっていることもあり、当事者でない私もうんざりしてしまいます。てことは、当のSSWさんの心情たるや…。これは、察するにあまりあるものがあります。
また、頼まれてもいないのに、余計なアドバイスをしてくるのも、「SSWおじさん」の特徴です。歌詞がどうだ、服装がどうだ、演奏がどうだ…。おそらく、そうしたアドバイスも、マウンティングを取りたいがために、無意識のうちに行ってくるのだろうと推測されますが、される側は、不快さ故に、おそらくまともに話を聞いていないものと思われます。
他のミュージシャンの演奏は聴かない
そして、「SSWおじさん」は、お目当てのミュージシャン以外の演奏は聴きません。他の演者さんが一生懸命演奏している時間帯も、ひたすらおしゃべりを続けています。
特に、男性ミュージシャンが演奏しているときの態度は、見るに堪えません。SSWさんは、共演者の演奏を聞きたいと思っているのに、それを不機嫌そうに邪魔する「SSWおじさん」…。
おそらくこれも、ライブを見に来ているというよりは、女性SSWさんに会いに来ている、ということの証左なのでしょう。
周りの迷惑を顧みず、写真を撮りまくる
そうそう、「SSWおじさん」の特徴として、対象SSWさんの写真を撮りまくるという点も見逃せません。
割と良い目のデジタル一眼レフを抱えて、一生懸命写真を撮っておられます。これ自体はSSWおじさんに限らず、最近では割とよくある光景なのですが、SSWおじさんの場合、他人の迷惑を顧みず、写真を撮りまくっている点が一つの特徴だと言えるでしょう。
静かなバラードのときに、会場を動きまくって写真を撮り、あまつさえ他のお客さまに「どいてください」などと言ってしまえるその厚かましさ…。
というか、「音楽を聞かずに写真を撮りに来ているのでは…」と思ってしまうほど、写真撮影に熱を入れておられるSSWさんも、多々いらっしゃいます。これは、音楽を演奏している演者さん、そして聴きに来ているお客さまにとって、あまり気持ちのいいものではありません。
SSWおじさんの問題点
このように、SSWおじさんの特徴をいくつか列挙しましたが、当然、このような態度のお客さまですので、 さまざまな問題点があります。
SSWさんが不快である
「SSWおじさん」も、冷静に考えたら、すぐに分かると思うことなのですが…一般論として、「中年男性が若い女性に絡んでいる」という状況を、若い女性が「楽しい」と感じていることは、まずありません。
先掲の「いらすとや」さんのイラストは、まさにその状況を如実に表しているといえるでしょう。
認めたくはないでしょうが、この状況が、「SSWおじさん」の様子です。
一方で「お客さま」であるがゆえに、邪険に扱えない
そして、これが「SSWおじさん」の問題を複雑にしている要因だと思うのですが、SSWおじさんは、迷惑な中年男性である一方で、「ライブに足繁く通ってくださるお客さま」という別の一面を持ち合わせています。
多くの場合、アルバイト等をしながら日々の生計を立てているアマチュア~インディーズのSSWさんにとって、きちんとライブに来て下さるお客さまというのは、貴重な存在であるというのは事実です。
ですので、SSWさんの方も、あまり冷たくあしらうと、「次からライブに来てもらえなくなるのでは…」と思ってしまい、本当は迷惑だと思っていても、あまり邪険に扱うことができないという事情があったりします。
これ、最近の「モンスターカスタマー」の議論と同じとまでは言いませんが、それに近い構造ですよね。要は、度を超えた「お客さまは神さま」の構図です。
他のお客さまが近寄りづらくなっている
個人的には、「SSWおじさん」の最大の問題点はこれだと思っているのですが、「SSWおじさんが特定のSSWにずっと張り付いており、他のお客さんとの交流・物販の機会を奪っている」ということ。
「SSWおじさん」がずっとつきまとっている状態というのは、他のお客さまにとっては、「熱心な固定ファンを抱えている状況」というふうにも映るため、正直言って近寄りづらいです。
そのため、「SSWおじさん」のせいで、たとえば初見のライブで気に入ったお客さまが、次のライブの予定を聞いたり、あるいはCDを買ったりする機会を逸失してしまうことになってしまいます。
これは、自らの音楽を多くの人に聴いてもらいたいと考えるSSWさんにとっては、非常に重大な損失です。
SSWおじさんへの対策
このように、「SSWおじさん」の言動は、音楽を主目的として活動している演者・来場者の双方にとって、決して望ましいものではありません。
このまま「SSWおじさん」を放置しておくと、SSWさんに余計な心理的負荷をかけることになりますし、もしSSWおじさんの対応に疲れて音楽活動を引退するような方がいらっしゃれば、それは大変な損失になってしまいます。
ですので、何とかして、対策を考えなければいけません。
スタッフ・共演者の声かけでSSWを守る
「SSWおじさん」に捕まってしまうと、SSWさんは、長時間にわたって拘束されてしまいます。
ですので、もしSSWおじさんに捕まってしまった様子を目撃したら、ライブハウス等のスタッフさんや共演者さんには、ぜひその場に割って入って、SSWさんとおじさんの距離を離してあげていただければと思います。
もちろん、他のお客さまが声をかけても良いのですが、お客さま同士でこの手の問題を解決しようとして失敗すると、収集がつかなくなるおそれがありますので、一義的には運営者サイドの方で何とかすべき問題かな、とは思います。
ソロ活動からユニット・バンド活動へ転換する
ソロ活動は、身軽にライブ活動ができるなどのメリットもあるのですが、一方で、どうしても「SSWおじさん」のターゲットにされてしまいがち。
ならば、活動スタイルを少し変えて、たとえば2人でユニットを組んでみるとか、あるいはバンドサウンドを求めるスタイルに転換するというのも一手かもしれません。
多くの場合、SSWさんもCDなどの音源をリリースする場合、他のパートも含めたバンドサウンドを作り込んでいると思うので、サウンドを厚くことへの違和感はないはず。
ならば、すべてとは言わずとも、サポートメンバーがいるライブの回数を増やすことで、「SSWおじさん」が近寄りづらく、かつサウンド面での完成度が高い演奏を披露することが出来るようになるのではないでしょうか。
恋人の存在を宣言してしまう
多くの「SSWおじさん」は、「ひょっとしたら自分がSSWさんの彼氏になれるかも…」などという、きわめて非現実的な妄想をしている可能性があります。
もしその妄想が、ライブでSSWさんの時間を拘束する原動力になっているのであれば、たとえ彼氏がいなくとも、いっそのこと「私は彼氏がいます」と宣言してしまうことで、「あなたが私のプライベートに入ることはできません」と現実をつきつけることが可能になります。
「彼氏います宣言」は「音楽だけで勝負します」宣言でもある
もっとも、多くのアイドルが彼氏の存在を秘密にしていたり、あるいはもっと踏み込んで「恋愛禁止」にしていたりする背景には、そうした妄想をある種のマーケティングツールとして活用しているから。
ですので、SSWさんにとって、「彼氏がいます宣言」は、「純粋に音楽だけで勝負します」という宣言にもなります。
音楽だけで勝負して、今までのように、引き続きファンを獲得し続けることができるかどうか…。SSWさんにとっても、覚悟が必要な判断です。
※ちなみに、SSWさんも含め、ライブ活動におけるマーケティング戦略的な視点については、下記の記事で示しています。よろしければ、合わせてご覧ください。
「彼氏います宣言」での逆恨み等にも気をつけて
なお、このような自体を想定せざるを得ないこと自体が個人的には大変残念なのではありますが、「彼氏います宣言」により、SSWおじさんが「なんで俺のような男がいながら、彼氏ができてしまうんだ」などという謎のロジックで逆恨みをしてしまう可能性も、可能性としては否定できません。
この展開になってしまうと、対応が非常に難しくなってしまいますので、そういった意味でも「彼氏います宣言」には覚悟が必要になります。
まとめ…SSWおじさんは自省と自制を、周りは組織だった対応を
ここまで、 「SSWおじさん」の存在とその特徴、問題点について整理するとともに、SSWさんにおいて取り得る対策について検討を行ってきました。
「SSWおじさん」は、SSWさんにとっては貴重なお客さまなのかもしれませんが、同時に他のファンを遠ざける要因でもあります。従って、彼女の活動を中長期的に展望したとき、決して望ましい存在にはなり得ません。
また、「SSWおじさん」のライブ会場における言動は、純粋に音楽を見に来ている他のお客さまにとっても迷惑なものになっていることが多いです。
今回の記事を見て、もし「自分もSSWおじさんになってしまっているかも」という心当たりのある方がいらっしゃれば、ぜひ、ご自身のライブ会場での言動を今一度振り返り、周りの迷惑になっていないか、そして自分の言動が応援しているSSWさんのためになっているか、冷静に考えてみていただければと思います。
また、SSWおじさんへの対応について、これをSSWさん個人に背負わせるのは、少し酷なところがあります。こうしたSSWさんの悩みを、多くのミュージシャンや会場スタッフの皆さんと共有し、組織だった対応ができるよう、力を合わせていくことが必要です。
多くの女性SSWの皆さんが、安心して気持ち良く活動が出来るよう、同じ音楽を愛するものとして、一緒に考え、行動していきましょう!
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