ギターやベースなどの楽器において、しばしば話題になる、プロミュージシャンと同様の雰囲気を持った楽器である「シグネチャーモデル(アーティストモデル)」。
本日は、そんなシグネチャーモデルについて、その概要や、メリットやデメリットを中心に考えてみたいと思います。
- シグネチャーモデルとは何かを知りたい
- 「シグネチャーモデル=使えない」と言われる理由を知りたい
- 最近のシグネチャーモデルの特徴について教えてほしい
- シグネチャーモデルのメリット・デメリットを考察したい
もくじ
シグネチャーモデルとは
シグネチャーモデルとは、プロのアーティスト本人が使っている楽器と全く同じ楽器、またはスペックは異なるものの、同一のルックスを維持した楽器のこと。
かつては「アーティストモデル」と呼ばれることの方が多かったように思いますが、最近では、この「シグネチャーモデル」という呼び方が主流になっている様子。
「シグネチャー(Signature)」とは、「署名・サイン」のこと。実際、シグネチャーモデルの中には、アーティストの署名・サインがデザインとして盛り込まれたものもたくさんあります。
シグネチャーモデルへの意識の変化
さて、そんなシグネチャーモデルですが、概ね1990年代〜2000年代くらいまでは、様々な商品がリリースされてきていたものの、巷での評判は、決して高いものではなかったように思います。
その背景には、やはりシグネチャーモデルというものは、やはり各アーティストの個性が全面にでたデザインとなっているものが多く、一見しただけでそのアーティストが想起されてしまうため、ライブ等で使いにくい、といった事情が強かったようです。
一方で、2010年代くらいからは、若者に人気のあるアーティストのシグネチャーモデルがフェンダーから多々リリースされるようになり、またそのデザインも、一般的な楽器の延長線上にあるものが多くなってきています。
そのため、最近ではフェンダー以外も含め、シグネチャーモデルがかなり使いやすくなってきており、かつてのようにライブ等の現場で使われなかったり、あるいは批判的に見られる向きもだいぶ減ってきています。
シグネチャーモデルのメリット
さて、そんなシグネチャーモデルについて、まずはメリットをいくつか整理してみようと思います。
【メリット1】憧れのアーティストと同様の楽器を手にできる
まず、やはりシグネチャーモデルの最大の魅力はこれ。
憧れのアーティストと、同じルックスの楽器を手にできるという、その喜びは、アーティストのファンであれば、何物にも代え難いことでしょう。
また、アーティストと同じルックスの楽器は、当該アーティストまたはこれが属するバンドのコピーバンドをするときに、大きなインパクトを残せること間違いなしです。
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【メリット2】特徴的な仕様・スペックになっている
また、シグネチャーモデルは、市販のレギュラーラインナップにはない、プラスアルファの特徴的な仕様があったり、またスペックが異なっていたりすることがあるのも、魅力の一つです。
例えば、イングヴェイ・マルムスティーンモデルのストラトは、ルックスこそ68年代ストラトのそれですが、スキャロップ指板と本人仕様のピックアップの搭載により、ハードロックでの速弾きに特化した、通常のストラトとは大きく異なる仕様になっています。
また、ハマ・オカモトモデルのプレシジョンベース「#4」は、一見普通のプレシジョンベースのように見えますが、ネックをジャズベースのものにすることにより、プレベでありながら高いプレイアビリティを獲得することに成功し、初心者の方にとって非常に使いやすいベースに仕上がっています。
このように、シグネチャーモデルの中には、外見は普通のギター・ベースとあまり変わらないのに、仕様を少しアレンジすることによって、非常に面白い楽器になっているものがあります。
こういったシグネチャーモデルについては、当該アーティストのファンでなくても、積極的に使っていけますよね。
シグネチャーモデルのデメリット
一方で、シグネチャーモデルについては、デメリットもいくつか存在します。以下、それらを見ていくことにしましょう。
【デメリット1】個性的すぎるデザインは汎用性に欠く
シグネチャーモデルの中には、非常に個性的なルックスのものも多くあります。
もちろん、その個性的なルックスは、すなわち当該アーティストの個性でもあり、ファンにとってはたまらないものであることは論を待ちません。
一方で、その強すぎる個性は、当該アーティストにかかわる音楽以外のジャンルを演奏するときに、違和感となって受け入れられるのも、残念ながら事実です。
たとえば、布袋モデルは、非常に使い勝手の良いギターであり、またいわゆる「G柄」と呼ばれるそのルックスはBOOWYコピバンや布袋コピーをするときには最高のデザインとなるわけですが、このギターで、たとえばKing Gnuのコピーバンドをすると、やはりそこには強烈な違和感が出てしまうのは間違いなしでしょう。
個性的すぎるデザインであるシグネチャーモデルは、使いどころを選ぶ、汎用性の低い楽器になってしまうのです。
【デメリット2】一般的なシグネチャーは本人と完全同仕様ではない
先ほど、シグネチャーモデルの定義として、
プロのアーティスト本人が使っている楽器と全く同じ楽器、またはスペックは異なるものの、同一のルックスを維持した楽器
という文章を書きましたが、実際問題として、多くのシグネチャーモデルは「全く同じ楽器」ではなく、「スペックは異なるものの、同一のルックスを維持した楽器」にとどまっています。
たとえば、多くのシグネチャーモデルを世に送り出しているESP系列の楽器でいうと、本人と全く同仕様になっている楽器は、ESPブランドからリリースされている、数十万〜数百万円もするもので、普通のプレイヤーにはとても手が出せません。
そこで、多くの人が手にするのが、その廉価版であるエドワーズ(Edwards)やグラスルーツ(Grassroots)のシグネチャーモデル。こちらは価格は現実的なものに設定されている一方で、木材の選定やピックアップ、ペグやブリッジなどといった細かいパーツは、本人仕様とは異なっていることが多いです。
【デメリット3】下取り・買取査定が厳しくなりがち
これは特に1990年〜2000年代の、シグネチャーモデル冬の時代によく言われていたことなのですが、シグネチャーモデルについては、
- 基本的に特定アーティストのファン向けの楽器
- 個性的すぎるデザインで汎用性がない
- 賞味期限が短い(別のアーティストに人気が移る、新しいモデルが出る)
といった点から、下取り価格が非常に厳しく査定されがちでした。現に、中古楽器市場を見ていると、最近はイマイチ名前を聞かないアーティストのシグネチャーモデルが、二束三文でたたき売りされている事例は、よく耳にするところです。
ただし、そうした中にあっても、フェンダーからリリースされているシグネチャーモデルは、楽器の土台となる部分がスタンダードなものになっているためか、下取り査定が厳しい評価になることはありません。
【まとめ】時代の変化とともに使いやすく!シグネチャーモデルを積極的に!
このように、今回の記事では、シグネチャーモデル(アーティストモデル)の楽器について、その評価の変遷や、メリット・デメリットについて、いろいろと考えを巡らせてみました。
かつてのアーティストモデルというと、個性的なデザインで、当該アーティストのファン以外は使いにくいような楽器に仕上がっていることが多く、このことが「シグネチャーモデル=使えない」というような空気を作り出していたように思います。
一方で、最近のシグネチャーモデルは、スタンダードな仕上がりになっているものが多く「オーソドックスな楽器のバリエーションの1つ」として、積極的に評価したり、当該アーティストのファン以外でも使っていけるものが非常に増えてきています。
「シグネチャーモデル=使えない」は、もはや過去の話。最近のシグネチャーモデルは、予断や偏見なく、また特定アーティストへの肩入れなどもなく、気軽に使える楽器へと変遷してきています。
楽器購入に際しては、ぜひこうしたシグネチャーモデルも選択肢の一つに入れて、いろいろと検討していただければ、とても嬉しく思います。
そういったときは、楽器店の下取りに持ち込んでも良いのですが、やはり重たい楽器ともなると、持って行くのも少し面倒だったりするもの。
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