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ギターアンプ

【レビュー】Marshall Origin20C プレキシサウンドを味わえる本格フルチューブアンプ。

本日は、マーシャルのギターアンプOrigin20Cについてレビューさせていただこうと思います。

ロックなギターアンプといえばマーシャル、さてさて、そのサウンドは…早速、見ていくことにいたしましょう!

この記事はこんな人にオススメ
  1. フルチューブのプレキシサウンドを自宅で鳴らしたい
  2. マーシャルのアンプサウンドはヴィンテージ系が好き
  3. Origin20Cのサウンドを実際に聴いてみたい

マーシャルの真空管搭載ギターアンプ

このサイト・ページを訪れて下さった方なら、既にご存じのように、マーシャルのギターアンプといえば、まさにロックギターの象徴のような存在です。

そこに置いてあるだけで強烈な存在感を放ち、真空管をドライブさせて作り出すディストーションサウンド。これをステージ上に作り出すことこそ、マーシャルのギターアンプの存在意義だと言っても過言ではありません。

マーシャルのギターアンプといえば、MGシリーズのように真空管を搭載していないものもありますが…

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一方で、やはりマーシャルといえば真空管、ということで、市場で高く評価されているのは、たとえ家庭用であっても、真空管を搭載したDSL5C・1Cなどといったギターアンプの方だったりします。

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上品なデザインとシンプルな操作性

さて、そんな中、今回ご紹介するOrigin20C。まずは外観を見てみましょう。

なお、今回は一番スタンダードなコンボタイプのギターアンプであるOrigin20Cをご紹介していますが、このほか、ヘッドタイプなどもあったりするほか、出力についてもいくつかのバリエーションがある旨、あらかじめ申し添えておきます。

先ほど触れたDSLのコンボシリーズとは異なり、こちらは前面はスピーカーのみとなっており、操作部分は本体上部に来ています。なお、スピーカーは10インチのセレッションスピーカーが1発搭載されています。

ゴールドプレートの上に各種つまみが搭載されたDSLシリーズには、デザイン的にある種の「いかつさ」を感じますが、このように操作部分が上部に来るOriginシリーズは、逆にある種の「上品さ」を感じてしまいますね。

そして、その操作部分なのですが、基本的には非常にシンプルで、「ゲイン、3バンドイコライザー+プレゼンス、マスターボリューム」で音作りをしていくことになります。

とはいえ、ただそれだけで終わらず、Origin20Cならではの個性もありますので、それをいくつかご紹介しますね。

【個性1】ゲインブースト機能

基本的にこのアンプ、1チャンネルのみとなっており、クリーンと歪みはゲインで調整する形になるのですが、そのゲインをさらにブーストさせる機能が搭載されています。

そのゲインブーストは、ゲインつまみを引っ張ることにより発動。

ちなみに、別売りのフットスイッチを使うことも出来るので、たとえばゲインブーストをギターソロにおけるブースター的に呼び出したいときは、フットスイッチを使うと良さそうですね。

【個性2】サウンドキャラクターを変化させるTILTつまみ

Origin20Cの操作部分、3バンドイコライザーの左隣に、「TILT」というつまみがあります。

これは、ハイトレブルのサウンドをどれくらいブレンドするかというつまみでして、これを右に回すと、ハイトレブルが強くなり、逆に左に回すとローミッドが強くなる、というふうにサウンドが変化していきます。

オールドマーシャルの象徴であるプレキシでは、チャンネル1(プリアンプ1)がハイトレブル、チャンネル2(プリアンプ2)がローミッドを強調するようなしくみがありまして、それをつまみで無段階式に調整できるようにした、というのが、このTILTつまみなんでしょうね。

【個性3】出力を20W・3W・0.5Wに切り替え

これは「個性」というほどのものではないかもしれませんが、最近の小型真空管ギターアンプの例に漏れず、このOrigin20Cについても、パワーリダクション機能が搭載されており、出力を3段階に切り替えることができます。

その「3段」の線の引き方は、20W・3W・0.5W。間にある「3W」が、なかなか絶妙なところをついてくる感じですね。

サウンドは…オールドマーシャルの良さが出る!

さて、そんなOrigin20C、サウンドの方はどんな感じでしょうか。

まず、全体を通して感じるのが、いわゆる「プレキシ・トーン」と言われる、オールドマーシャル特有の暖かさが全面に出ていること。真空管を通った、色気あるギターサウンドが、クリーン・クランチ・ディストーション、どのサウンドにおいても強く感じられます。

とりわけ、その強い色気を感じるのが、クランチサウンド。決してモダンな感じではないのですが、それゆえにどこか懐かしさを感じるというか、エッジが立ったサウンドなのに、どこか優しいというか…。

また、強く歪ませたディストーションサウンドも、轟音といえるパワフルなサウンドを鳴らすことが出来るのですが、こちらもモダンな攻撃的なサウンドというよりは、少し前のロックで聞くことの出来るような、耳になじみのあるギターサウンドが聞こえてきます。

そして何より、このギターサウンド、実際に自分のギターで弾き、自分の耳で聞くと、その色気がますます強く感じられるんです。ぜひ、動画だけでなく、ご自身の手でギターを弾き、このギターサウンドを感じていただきたいと、このOrigin20Cに関しては、特に強く思います。

かとうたかこ
かとうたかこ
私もこのギターアンプで音を出したとき、あまりのサウンドの心地よさに、「永遠に弾き続けていたい…」と思えるほどでしたもん。

同じマーシャルのDSLシリーズと比較

さて、序盤でも少し触れましたが、このOrigin20Cは、マーシャルの小型フルチューブギターアンプと言う点において、DSLシリーズと重なってきます

このOriginシリーズと、DSLシリーズを比較すると、どのような感じになるのでしょうか。次の動画では、Origin20Cと、DSL20Cを比較してくれています。

一言でいうなら、Origin20Cが古めのマーシャルの音で、DSL20Cは、現代的なマーシャルサウンド、というふうになっている感じですね。

もう少し言うと、Origin20Cは音に丸みがあって、どちらかというと低域〜中域に個性を感じる。一方のDSL20Cは、割とシャープでドンシャリな音で、モダンなハードロックとかにピッタリ合ってきそうなサウンド…という印象です。

もちろん、エフェクターやイコライジングで調整が効く部分も多分にありますが、基本的な設計思想として「Origin=オールドマーシャル」「DSL=モダンなマーシャル」という点は押さえておいても良いでしょう。

かとうたかこ
かとうたかこ
そうそう、Origin20Cは1チャンネルですが、DSLシリーズの方は「Ultra Gain」を含めた2チャンネル構成。この辺にも、設計思想の違いが表れていそうです。

価格は…決して安くないが、高くもない?

さて、そんなOrigin20Cですが、価格は概ね7万円前後。正直、自宅用ギターアンプとしては高く感じます。

ただ、それはおそらく、DSLシリーズの5Cや1Cといった、低出力タイプのものを比較に置いているから。確かに、DSL1Cは4万円程度で買えますが、そのDSLシリーズも、先ほどの動画で見た20Cになると7万円台まで上がってきます。

なので、Origin20Cの7万円程度の価格というのは、割と妥当なところなのかなあ…と思います。

なお、フルチューブアンプではありませんが、この価格帯のコンボアンプとしては、ローランドのBlues Cubeあたりも競合してきます。

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扱いやすさではBlues Cubeも魅力的なのですが、やはりホンモノの真空管アンプの色気にはかなわないような気もします…。このあたりも、弾き比べたりしながら評価してみると面白そうですよね。

【まとめ】古き良きマーシャルサウンドを求める貴方へ。

このように、今回ご紹介したマーシャルのOrigin20Cは、「これぞオールドマーシャル!」という、どこか懐かしくて暖かいギターサウンドを、フルチューブアンプで作り出すことのできる、非常に魅力的な商品です。

プレキシサウンドを手軽に作り出そうとすると、どうしてもアンプシミュレーター系のサウンドメイクに言ってしまいがちになりますが、本家マーシャルから、こんな形で真空管ギターアンプが出ているのなら、これを使うのが、やはり一番です。

価格も7万円台と、自宅用アンプとしては高く思えますが、あのプレキシサウンドを作り出せるフルチューブのギターアンプとして考えると、それほど高くは感じません。

とにかく、このアンプの魅力は、実際に自分自身で触れてみることで、一番よく分かります。

ぜひ皆さん、このアンプで、オールドマーシャルのギターサウンドに酔いしれてくださいね!

 

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