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楽器

ローン、クレジットカード…高額な楽器を買うときに注意すべきこと。

このブログ、機材の紹介などもこれまでから行っていますが、その楽器を買うお金をどうやって工面するか。これはなかなか現実的な問題です。

楽器の中には、お小遣いで気軽に買えるものもありますが、一方で数十万円くらいするものもあれば、ヴィンテージ楽器など、場合によっては百万円を超えてくるような超高額品までもがあります。

こうした高額な楽器を、現金払いやクレジットカードの翌月一括払いでポーンと買えるような方もいらっしゃるかとは思いますが、そのお金を今すぐに用意することができない…けど楽器は欲しい、なんていう方も、多いのではないでしょうか。

今回の記事では、高額な楽器を、少しでも無理なく買う方法について、主に資金調達・支払方法の工夫といった視点で考えてみたいと思います。

この記事はこんな人にオススメ
  1. 楽器をローンで買う場合、どうすればおトクかを知りたい
  2. クレジットカードで楽器を購入するメリットを知りたい
  3. 楽器購入時にカードローンやリボ払いをするリスクを把握したい
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ローンで買う場合

多くの方が、「お金はないけど高額楽器が欲しい」ときに真っ先に使う手法、それがローンではないでしょうか。

ローンは、将来お金がたまるのを待たずに、高額商品を月々の分割払いで買う手法。楽器でもよく使われる手法で、多くの楽器屋さんに、セディナやジャックス、オリコなどのローン申込用紙が用意されています。

ローン購入は「金利ゼロキャンペーン」を狙う!

ただ、このローン、使うときは、タイミングをよく考えましょう。

一般的に、楽器のローンというと、年利が6%くらいにセットされる場合もあり、この利息払いが、結構バカになりません。

月々払いにすると、元金+利息の合計で払っているので分かりにくいですが、単純計算すると、たとえば年利6%で30万円の楽器を買うと、1年間で18,000円の利息が発生することになります(あくまで単純計算です)。

1万8,000円あれば、そこそこのエフェクターとかが買えてしまいますからね。欲しい楽器を早期に手にするための手数料、という側面もありますが、できればここを何とか押さえたい…。

そんなときに役に立つのが、楽器屋さんでたまにやってる「無金利キャンペーン」「金利ゼロキャンペーン」と言われるたぐいのもの。この無金利キャンペーンは、利息相当部分を楽器屋さんが肩代わりすることで、利息負担がなくなり、本当に単純に、楽器のお金を(元金分だけ)分割して払う形になります。

このキャンペーンが行われているときだと、極端な話、たとえ現金一括払いができる状況であっても、ローンを組んだ方がお得なんですよね。

詳しくは経済学的な話になってきてしまいますが、たとえば、無金利でローンを払っている間に、ギターを買うつもりだった30万円を資金運用すれば、その運用収入分だけもうかるわけですから(もちろん、元本割れするような運用をしては元も子もないですよ!)。

とまあ、ローンで買うときは、このキャンペーンがあるのとないのとでは、支払総額が全く異なってきますので、買い物の前に、しっかりチェックしておきましょう。

無金利キャンペーンがないときは、銀行のフリーローンなどを。

前述の無金利キャンペーンは、楽器屋さんのセールのタイミングで行われていることが多く、タイミングによってはやっていなかったりすることもあります。

その場合、次に検討したいのが、銀行の証書貸付。金融機関によっては「楽器ローン」という商品を販売していることもありますが、もう少し幅広く「フリーローン」「多目的ローン」として取り扱っている場合もあります。

これらの「楽器ローン」「フリーローン」、商品や借り手の属性によるところもありますが、6%を下回る金利が設定されていることも多く、通常時の楽器屋さんのローンよりは有利なことも多いです

ただし、銀行等の金融機関で融資を受けることになるので、若干審査が厳しくなるのが弱点でしょうか。安定した収入のある方であれば大丈夫でしょうが、融資審査の属性が厳しい(アルバイト、自営業等、無職)の場合、注意が必要です。

カードローンは高金利!金銭感覚マヒのリスクも…

なお、銀行等でお金を借りる場合、カードローンという選択肢が出てきそうですが、これは金利が非常に高く、正直、オススメできません。一応、4%~18%といった金利幅が示されているものの、普通に申し込むと、多くの場合、15%~18%といった高めの金利が設定されるのが通常です。(低い金利は、高属性者が高額の申し込みをする場合に適用されるかどうか、くらいの感じなんですよね)

また、カードローンを借りると、資金使途の自由さや借入の手軽さゆえに、金銭感覚がおかしくなってしまう場合があります。これは非常に危険で、お金を借りすぎて後で大変なことになりかねませんので、私はそういった面でも、カードローンには基本的に手を出さないことを推奨しています。

クレジットカード払いの場合

現金一括払い、ローン以外の方法として、クレジットカードを使う手もあります。最近、キャッシュレスの流れが我が国にも押し寄せてきつつありますが、その中心にいるのが、このクレジットカードを使った決済手法。

ただ、決済手法であると同時に、支払いを後ろに繰り延べる効果もあり、ここではその視点での検討を行ってみます。

ポイント狙いのクレジットカードも一手

無金利キャンペーン以外でお得に買おうと思う場合、真っ先に思いつくのがクレジットカードのボーナス一括払いを使う手でしょう。

通常、クレジットカードのボーナス一括払いは金利がかかりませんので、少しだけではありますが支払を先に繰り延べられる上、クレジットカードのポイントもたまってくれますので、これも地味に効果があります。そういった意味では、現金払いよりもお得感が大きいと言えるでしょう。高額楽器であれば、なおのこと、ですね。

クレジットカードのボーナス一括払い、ボーナスがない職業の人でも理論上は使えますが、6月(7月)や12月(1月)にまとめて請求が来てしまいますので、ご利用は計画的に。

リボ払いは絶対NG!

なお、クレジットカードで支払いを先に延ばすための手法として、リボ払いがありますが、これも金利が15%前後くらいになる場合が多く、オススメできません

リボ払いはなかなか元金が減らないような支払い方になっていることも多く、そういった意味でも、クレジットカード会社に不要な金利ばかりを払うことになってしまいます。

このリボ払いも、金銭感覚をマヒさせることが多く、その意味でも賢明な判断とは言えません。

まとめ

以上、ローン型の支払方法と、クレジットカード型の支払方法という、大きく2つの視点から、少しでも高額楽器をお得な分割払い等で買う方法について検討してみました。

全体をトータルで見ると、やはり無金利キャンペーンのローンが圧倒的に一番お得で、それ以外のタイミングだと、長期分割したい場合は銀行のフリーローン、短期で得したい場合はクレジットカードのボーナス一括払い、という手法が有効…というのが、ここでの結論になると思います。

なお、カードローンやクレジットカードのリボ払いは、楽器を手にするその瞬間は良いかもしれませんが、金利面と金銭感覚のコントロールの観点から、オススメできません

もし、これらの選択肢をとらないと楽器を手にすることが出来ない…というのであれば、私はそれは、きっと「今はその楽器を手にするべきではない」という天の声なんだろうと思います。

それくらい、カードローンやリボ払いはハイリスクです。

これらに安易に手を出したものの、後に資金繰りに行き詰まって、せっかく買った楽器を手放さざるを得ない…なんてことになれば、それはこれほど、もったいないことはありません。

大事な楽器を買うのですから、その財源となるお金の方も、しっかり考えた上で、一生者の楽器を、一生使い続けられるようにしたいものですね。

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かとうたかこ
気がつけば、ギター・ベース歴は20年。ギターなどの楽器と音楽をこよなく愛する社会人のブログです。更新情報はTwitterやFacebookでも発信しているので、ぜひ下のTwitter・Facebookアイコンからフォローしてください!