本日は、L’Arc〜en〜Cielのギタリスト・ken氏の初期シグネチャーモデルである、フェルナンデスのLA-80KK、LA-85KKについてご紹介しようと思います。
- アルバム「True」以前のkenモデルに興味がある
- LA-80KK、LA-85KKの特徴を知りたい
- ストラトではないkenモデルについて教えてほしい
- LA-80KKとLA-85KKの違いを知りたい
フェルナンデス(FERNANDES)ギターの特徴や価格を解説!
もくじ
kenといえばストラトですが…以前はこのモデル!
L’Arc〜en〜Cielのギタリスト・ken氏といえば、やはりストラトのイメージが圧倒的に強いことでしょう。フェンダーからリリースされたシグネチャーモデルはもちろんのこと、過去にフェルナンデスからリリースされ、大ヒットしたのも、ラージヘッドがとても印象的なストラトタイプでした。
一方で、ken氏のこれまでの経歴を振り返ってみると、初代ストラトタイプのシグネチャーがリリースされたのが、1998年。
そして、それ以前にリリースされていたのが、このLA-80KK、LA-85KKなのです。これらは、一部に仕様の違いもありますが、共通する部分も相当に多いので、一括して本記事にてレビューしようと思います。
24フレット、リバースヘッド、ロック式アームの現代的スペック
まず、LA-80KK・LA-85KKに共通する仕様として、ボディにはソフトメイプルが採用されています。ボディトップにキルテッドメイプルが使われることは多々ありますが、全体にメイプルが使われているというのは、割と珍しいのではないでしょうか。
次、ネック・指板を見ていくと、フレットが24フレットまで打ち込まれており、またジョイントがかなり深くセットされているので、高音域の演奏性が非常に優れているというのが挙げられます。ちなみに、CD版でのイントロで1弦24フレットが使われる「Driver’s High」は、ライブでもこのギターに持ち替えられていることが多々ありますね。
そして、ルックス的な特徴の1つになっているのが、リバースヘッド。これは、特に6弦のテンション感が大きく変わってくるところも興味深い点です。
また、ロック式アームが取り付けられ、ハードなアーミングへの対応やチューニングの安定感にも大きく効いているのも、このギターの特徴の1つといえるでしょう。
このほか、ネックも比較的薄く、早弾きなどを得意とするギタリストさんにとっては、非常に扱いやすいと感じるギターなのではないでしょうか。
こうした特徴を全体的に見ていくと、ヴィンテージタイプのギターというよりは、むしろIbanezのRGに近い、現代的なスペックに仕上がっているということが分かります。
今でこそヴィンテージ系のギターを愛用しているイメージのあるken氏ですが、初期のころはこんなシグネチャーもあったんですね。
そうそう、このギター、12フレットのインレイにとかげが描かれているのも、ルックス面での大きな特徴です。ちなみにこれ、LD-85KKでは、ねこが描かれているんですよね。
電装系はSSHのピックアップにコイルタップ
そして、サウンドに大きな影響を与えるピックアップ関係ですが、まず基本的な設計として、SSHが採用されています。フロントとセンターはシングルコイル、リア(ブリッジ)にはハムバッカーが搭載されています。
コントロール系は、標準的なストラトと同様の5ウェイスイッチがついていますが、それ以外は、1ボリュームとコイルタップのスイッチがあるのみ。コイルタップのおかげで、サウンド面ではかなり幅広いアプローチができそうですね。なお、回路を簡素化するためか、このギター、トーンについては省略されています。
なお、ピックアップについては、フェルナンデスの標準的なものが採用されています。シングルコイルはVS-1、ハムバッカーはLA-80KKの場合はVH-401、LA-85KKの場合はVH-4を搭載。
決して悪いピックアップではないのですが、場合によっては換装してやると、より自分好みのギターに仕上げていけるようなイメージがあります。
LA-80KKとLA-85KKの違いは…色と指板とリアピックアップ
そうそう、ここでLA-80KKとLA-85KKの違いが出てきたので、改めてこれら両者の違いを見ておきましょう。
これら両者の違いで、真っ先に目につくのが、ボディの色。LA-80KKは真っ白、LA-85KKは真っ赤です。
そして、指板。LA-80KKについてはローズウッドが使われています。一方のLA-85KKについては、指板まで真っ赤に染まっているので分かりにくいのですが、実はこちら、指板はメイプルなのです。
そして、前述のピックアップ。LA-80KKはVH-401、LA-85KKはVH-4が採用されています。どちらかというとVH-401の方がドンシャリなタイプで、VH-4の方が音が明るいかなあ…というような印象を持っています。
このあたりの仕様の差にどれだけこだわりかは個人の好みのところもあるかもしれませんが、この2機種、とにかくルックスの印象が強烈なまでに異なりますので、細かい仕様の差というよりは、どちらかというとカラーの差に着目して選択する方が良いような印象を受けますね。
サウンドは…とにかく扱いやすい!歪み系エフェクターとの相性抜群!
さて、そんなLA-80KK・LA-85KKのサウンドなのですが…。
さすが、コンポーネント系ストラトらしい、扱いやすいサウンドと安定した歪みのノリです。これだけキレイにギターサウンドが歪んでくれると、弾いていると相当に気持ちいいものです。
このギターは、前述のようにプレイアビリティも非常に高いので、しっかり歪ませて、テクニカルな早弾きギターソロをつい弾いてみたくなるような誘惑にかられます。
また、クリーンサウンドも、一般的なストラトのような「木が鳴っている感」までは出ないのですが、こちらも素直で扱いやすいので、コーラスやコンプでしっかり音を作ってやるようなタイプのギタリストさんには、きっと気に入っていただけることでしょう。
【まとめ】中古でしか買えませんが…ルックスは個性的、使い勝手は抜群!
このように、このLA-80KK、LA-85KKについては、今となっては中古でしか入手することができませんが、とにかくルックスが個性的で、とりわけ真紅のLA-85KKについては、これを手にしているだけでステージ映えすること間違いなしの、圧倒的な存在感を誇ります。
一方で、サウンド面については、IbanezのRGを思わせるような、よく考えられた使い勝手の良さがあり、特にしっかり歪ませるタイプのギタリストさんにとっては、非常に扱いやすいと感じられるギターに仕上がっているのではないでしょうか。
ちなみにこのギター、発売当時の価格は、LA-80KKが80,000円、LA-85KKが85,000円でした。これだけのギターを、この価格で買えた1990年代後半が、本当にうらやましい限りです。
今でも、中古ギター市場を探していると、たまに見かけることがあります。過去のアーティストモデルの宿命か、比較的値崩れしており、お求めやすい価格になっていることも多いので、もし見かけたら、ぜひぜひ、購入をご検討くださいませ。
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