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ノウハウ

パッチケーブルは自作するに限る

エフェクトボード組む時に必ず必要になるのがパッチケーブルですが、これなかなかいいお値段しいますよね。2~3個繋ぐくらいならまあいいでしょうが、スイッチャー入れてコンパクトエフェクター10個近く繋ぎます!なんて場合、パッチケーブル揃えるだけでエフェクター一個買える金額になったりします(笑)

だったらパッチケーブル作ろうよ。と。。。
ぼくはキメ顔でそう言った。

メリットは圧倒的なコスパ。
使わなくなったシールドがあればプラグ買うだけなのでかなり安くすみます。
安い物であればプラグ1個あたり80円とかなので自分で質とコスト天秤にかけながら長さから何から自由自在です。

私は断線して使えなくなった5mのCAJを刻んで作ってます。
断線してるとこはだいたいプラグ近辺なのでその辺をよけてね。
通電チェックも簡単なので問題ないです。

あ、金にいとめを付けないって人はFree The Toneのソルダーレスとか使うがいいです。

工具、いる物

1.ハンダごて

ハンダごての違いは熱のコントロールくらいなのですが、シールド作る程度なら100均の物でもOKかと思います。ボリュームポットなどにも使用するという事であれば適切な温度になるやつを持ってた方がいいかも。それでも1000円前後でしょうけど。
ハンダ溶かすのに時間がかかってポットに長い事コテ当ててると熱でポットが壊れてしまうからです。

2.ハンダ

音楽用は銀入りがいいとかいいますよね。とりあえずケスター買っておけばいいんじゃないでしょうか。値段もそんなに変わらないし。
ハンダの違いで音が変わるかって?
ブラインドで当てられたら千円上げます(´・ω・`)
↓音屋で見る

3.シールド

断線して使わなくなったシールドがあればそれでいいと思います。音的にも気に入って使ってたんでしょうし。
また、音以外にもパッチケーブルの場合は太さも気になってくるところですね。
隣合うエフェクターはU字に曲げてLプラグで繋いだりするでしょうし。
カナレとか細めでかなりパッチケーブル向きだと思います。

パッチケーブルだけじゃなくてギター⇒アンプなどの長い物も一緒に作ろうって場合はロールで買うのもいいですね。
もしくは10m買って4m×2 15㎝×nとかみたいにぶった切って分割するのもあり。
↓CANARE 10m だと3000円強

4.プラグ

サウンドハウスで揃えるのであればPBのClassicPro製のL型が80円。
私これで複数本作って使ってましたが何の問題もありませんでした。
もう少し音にこだわりたいとかって人はスイッチクラフトとかノイトリック、オヤイデあたり買うといいんじゃないでしょうか。
↓私も使ってるClassic Proの薄L型

パッチケーブルの作り方

1.エフェクターの配置を決めて長さをはかる

実際にエフェクトボードにエフェクターを置いてケーブルの長さをはかりましょう。
適切な長さのケーブルで組まれたボードはまじで美しい。

その際はケーブルから芯線出すために剥く長さとプラグの大きも考慮しときましょう。

2.配線

まず完成図を見てみましょう。

パッチケーブルの作り方

たった2本ハンダ付けするだけ!簡単!

1.一番外側を剥きます。

ワイヤーストリッパーなどの専門工具もありますが、カッターでも簡単に剥けます。
固いとこに当たるまで刃を入れ、当たったら円周に沿って刃を一周させるだけです。
剥く長さはプラグの形状に合わせてなるべく芯線が短くて済むように長さを調整します。

シールドを剥く

2.周りの裸の線をより集めて一本にします。

一皮剥くと裸の線とその中心にもう一つカバーされた線があります。
このシールド(CAJ)は裸線がバラで入ってますが、編み込まれてる物もあったりします。しかし外の線と中心の線の二本構造なのは一般的なケーブルでは共通です。
まずは外側の線をねじって一本にしましょう。これがアース線になります。
※写真はわかりやすいように長めに出してますが、実際はプラグの形状に合わせて最適な長さに調整してください。

パッチケーブル制作

3.真ん中も剥いて芯選をねじって一本化

中心のコーティングされた線がプラスになります。こちらもムキムキします。
先ほどと同じ要領でカッターを一回しすれば簡単に剥けますが、そのときに捻じりながら剥くと中の線がキレイにまとめられます。

4.プラグのハンダ付けする部分に当ててみて線の長さを調整

線が余らないようジャストの長さでまっすぐ接点へ届くよう調整。
この二つの線が接触していると正しく音が出ませんので、キッチリ別々でハンダ付けできるよう注意。

5.ハンダ付け

線を直接で手で持って作業するとコテの熱が伝わってめっちゃ熱くなります。ピンセットやラジオペンチなどで持ちましょう。
あとハンダごてのスタンドは用意しましょう。面倒くさがってスタンドを用意せず、こてを吊るしたり皿の上に置いたりして作業してると線引っ張って周りの物を溶かしたりします。
まじでスタンドでちゃんと固定しましょう。

6.通電チェック

通電チェッカーとかもありますが、アンプなどに片方挿して反対のプラグの先を指で触ってブーって言えば通電OKです。
ただしアンプはかなり小音でやりましょう。スピーカー壊すから。
あと指で触ったプラグもキレイに拭いておきましょう。手脂汚れが劣化の音質劣化の原因になります。

以上。
慣れたら一本10分かからずに作れます。

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