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ギターエフェクター

【レビュー】BOSS OS-2 OverDrive / Distortion…ブレンドして使う2in1。

本日は、BOSSの歪みエフェクター「OS-2 OverDrive / Distortion」についてレビューしようと思います。

この記事はこんな人にオススメ
  1. BOSS OS-2の特徴を教えてほしい
  2. OS-2でオーバードライブとディストーションを兼用できるのか知りたい
  3. OS-2のブレンドのコツを教えてほしい
  4. OS-2のサウンド面の評価を聞きたい
  5. OS-2の魅力をどこに見出すか議論したい

オーバードライブとディストーションを1台に!

このエフェクター、その名のとおり、「オーバードライブ」と「ディストーション」の両方を、1台にまとめることに成功した、当時としては非常に画期的なエフェクターです。

先につまみの方を見ていきますと、このエフェクターには、左から

  • LEVEL
  • TONE
  • DRIVE
  • COLOR

の4つのつまみがついています。

LEVELは音量、TONEは主に高音域の調整、DRIVEは歪み量の調整、といったところは、BOSSの歪み系エフェクターであれば定番のところかと思います。

このエフェクターの最大の特徴が、一番右「COLOR」です。このつまみを左に回せばOD…すなわちオーバードライブに、右にまわせばDS…すなわちディストーションになる、という「歪みの質」…要はサウンドカラーの切り替えこそが、このOS-2のアイデンティティとなっています。

両者のサウンドはブレンドして使える!

そして、この「OD」と「DS」なのですが、単純に「0か1か」みたいな感じで、どちらか一方を選ぶのではなく、つまみを回すことによって、このオーバードライブとディストーションをブレンドすることができます。

このサウンド切り替えを、つまみを通じて無段階に調整できるところが、このエフェクターの面白いところです。

サウンドは…COLORつまみの使い方がカギ

サウンドを聴いてみましょう。


OS-2 OverDrive / Distortion [BOSS Sound Check]

まず、基本となるオーバードライブのサウンドですが、SD-1やOD-3といった、BOSS定番のオーバードライブとはまた少し違ったニュアンスのサウンドです。どちらかというと、やや粒の粗いオーバードライブサウンド、といったところでしょうか。

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そして逆に、COLORつまみをDS側に振り切った、ディストーションサウンドの方はといいますと、こちらも割と粒が荒い感じの歪み方。これはこれで使えるのですが、ディストーションサウンドを求めるだけなら、他にエフェクターはいろいろあるような気がします。

このように、単体のオーバードライブやディストーションとして見ると、実は凡庸に見えてしまう気がしないでもないこのOS-2ですが、やはりこのエフェクターの真骨頂は、これら両者のブレンド

COLORつまみを、12時までの範囲内においてOD側からDS側に回していくと、少しずつサウンドに厚みが出てきて、既存のBOSSのエフェクターではなかなか作れないような、厚みのあるオーバードライブサウンドに仕上がってきます。

そして、DS側に振り切った状態から少しずつODに戻していくと、粒の粗さが抑えられ、さまざまな音楽ジャンルにマッチするようなディストーションサウンドが作れるのです。

このように、COLORつまみの活用を通じて「使える」サウンドが作れることを確認すると、不思議なもので、ODやDSに振り切ったサウンドも、これはこれで、「いざというときに使えるオーバードライブ・ディストーション」というふうに、前向きにとらえることができるようになります。

特に、普段は歪みエフェクターとして使いつつも、いざというときにブースターの代わりにもなるという点において、手元(足下)に1つあると、何かと便利なアイテムだったりもするんです。

【まとめ】単純な「2in1」ではなく、これらのブレンドを楽しむ

このように、OS-2の機能と、そのサウンドを概観してみたわけですが、「オーバードライブとディストーションが1つになった」というこのエフェクターの特徴は、オン・オフで切り替えるというよりは、その中間のブレンド状態のサウンドを基本にとらえていくと、正しく理解できるといえそうです。

実はこのOS-2、他のネットレビューを見ていると、あまり好意的なものが多くなかったりするのですが、それはおそらく、このエフェクターの価値をどこに見出しているか、という立ち位置の差ではないかな、と思っています。

ブレンド状態のサウンドを基本に考えつつ、いざというときにオーバードライブやディストーションにも化けられる。この視点を持っていれば、OS-2が「使える」こと、きっとご理解いただけるのではないでしょうか。

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