本日は、BOSSのコンパクトエフェクター、DC-2Wについてご紹介させていただこうと思います。
- BOSS DC-2Wの評価・口コミを知りたい
- BOSS DC-2Wの使い方や音作りについて聞きたい
- DC-2Wのサウンドについて教えてほしい
- DC-2Wと通常のDC-2の違いについて知りたい
もくじ
レアなエフェクター、DC-2
今回ご紹介するDC-2Wの前に、まずはベースとなるDC-2について、少しお話をさせていただきます。
もともと、BOSSはラックエフェクターとして、「Dimension D/SDD-320」というものをリリースしていました。このエフェクターは、ギターサウンドに程良いアンビエント感と広がりを与えるもので、多くのスタジオミュージシャンに愛用されていたものです。
そして、そんなDimension D/SDD-320をコンパクトエフェクターで再現したものが、「Dimension C」、つまりもともとのDC-2でした。
コンセプトとしては非常に魅力的な商品ではあったのですが、このエフェクターはそれほど製造期間が長くなく、1980年代半ばに数年ほど販売されただけで、生産終了となってしまいました。
しかしながら、生産終了後に改めて注目され、前述のように生産期間が短いこともあって、DC-2は「レアなエフェクター」として、知る人ぞ知る存在になり、中古市場でも安定高値を維持するようになったのです。
技クラフトで復活したDC-2W
そんなDC-2は、2018年、「技 WAZA Craft」のラインナップに名を連ねる形で、堂々の復活を果たします。
それが、今回ご紹介するDC-2W。
技クラフトシリーズといえば、日本製で細部にわたりこだわりをもって設計された、BOSSラインナップの中でも上位に位置する存在。当ブログでも、過去にいくつか、このシリーズのエフェクターをご紹介させていただいています。
技クラフトシリーズは、過去の名機をいくつか現代の技術で復活させてきていますが、そうした中にあって、この「知る人ぞ知る」存在であった「レア」なエフェクター、DC-2Wを復活させてきたことについては、多くの人が驚きつつも、喜びをもって受け入れたものでした。
特徴的な4つのスイッチ
さて、このDC-2W…これは先代のDC-2のころからそうなのですが、筐体こそ一般的なBOSSコンのそれであるものの、操作部にあるのは、つまみではなく、4つのスイッチ。見慣れたBOSSのコンパクトエフェクターではありますが、ルックスからして、これはかなり独特の雰囲気を醸し出しています。
実はDC-2は、あらかじめ用意された4つのプリセットから音を選択して使う…というようなつくりになっておりまして、DC-2Wでもこれは継承されています。
他の、つまみをぐりぐりと回して音作りを追い込んでいくというものとは異なり、4つのスイッチから音を選んで使うだけ。
「ここまでシンプルでいいのか」と思ってしまうほどに、シンプルな設計になっています。
モード切替とスイッチ同時押しで選べる20通りの音色
とはいえ、最新の技術で蘇ったこのDC-2Wは、サウンドセレクトの幅をわずか4つに絞ってくることはなく、より幅広い音作りが可能となるような機能付加がなされています。
まず、技クラフトシリーズではすっかりおなじみになった、トグル式のモード切替スイッチ。
左の「S」は、スタンダードモード…このエフェクターにおいては、通常のDimension C DC-2を再現するモードとして機能します。そして、右の「SDD-320」は、ラック式エフェクターである「SDD-320 Dimension D」を再現するモード。つまり、これ一台で、「DimensionのCとDの使い分け」ができるというふうになっているのです。
また、過去のDC-2において裏技的に使われていた「スイッチ同時押し」が、今回のDC-2Wでは標準機能として搭載されています。これら2つを同時押しすることで、初期設定にはなかった別のサウンドを作り出すことができるようになるのです。
これらをすべて組み合わせると、
- ボタン1個押しの4通り
- 4つから2個を選ぶ組み合わせ6通り
- これらそれぞれに対しするスイッチの切り替え
ですので、「(4通り+6通り)×2通り=20通り」のサウンドパターンがある、という計算になります。
これだけのパターンが、スイッチだけで簡単に操作できるのですから、シンプルな音作りを指向する人はもちろんのこと、さまざまな音を試したい人にもマッチしそうです。少なくとも、「つまみがないので音作りが追い込めない…」と心配する必要はなさそうですね。
サウンドは…独特の立体感ある雰囲気が印象的
さて、そんなDC-2Wのサウンドを聴いてみましょう。
BOSS DC-2W Dimension C Sound Examples
さまざまな演奏が収録されていますが、すべてに共通するのが「立体的な、独特のアンビエント感」とでもいうような雰囲気です。
アルペジオ、カッティングなど、薄いコーラスが合うようなフレーズは、このDC-2Wにもピッタリ合ってきそうですね。
そして、一般的なコーラスのように、ド派手にかかるわけではないのですが、サウンドに適度な揺れを与え、そしてその揺れが、サウンドを立体的に際立たせる、そんな音色を作り出してくるような印象です。
そして、派手さがないがゆえに、どこかサウンドに懐かしさもあり、たとえばまさに、ベースとなるDC-2が活躍していた1980年代のジャパニーズポップスなどをカバーするときなどに、しっくりきそうな音色に仕上がっていると感じます。
また、このDC-2W、エレキギターのみならず、アコースティックギターやベースなどとも相性が良いのも大きな特徴です。特にベースにおいては、「ベース用コーラスだと効きが強すぎて…」というようなときに、ちょうど良い塩梅に使えそうな漢字ですね。
価格は2.5万円…一見高いが、中古と比較するとお買い得?
さて、そんなDC-2W。市場価格は2万5,000円程度。
正直、BOSSコンの中では、かなり高い部類に属します。ただ、このDC-2W、前身となるDC-2が、実は中古市場においてまさに2万円〜2万5,000円程度が相場になっており、「中古で買うくらいなら、いっそ多機能化された新品を」と思える程度の価格になっています。
BOSSコンとしては高いが、DC-2を買うことを思うとお買い得…なかなか、絶妙な価格設定ですね。
【まとめ】レトロな雰囲気が逆にモダン…独特の個性が光る一台です
このように、このWAZA Craftシリーズの中でリリースされてきた、このBOSS DC-2Wについては、ベースとなるDC-2の良さを活かしつつ、そこに多機能さを盛り込んできて、現代でも第一線で使えるような、とても面白いエフェクターに仕上がっています。
スイッチだけで音を選ぶというシンプルさと、さまざまなスイッチを組み合わせることで音作りを細かく調整できるというマニアックさの二面性もまた、このエフェクターの魅力。
そして、適度にかかる立体的なアンビエント感は、本来レトロなサウンドを指向しているはずなのですが、これが現代の音楽の中に混じってくると、一周回って新しい、とでも言えるかのような新鮮さがあります。
少し通好みなエフェクターかもしれませんが、これを使ってサウンドメイクをすると、他のギタリストとは違う、個性的なサウンドを目指せそうな感じがします。
このレトロなサウンドを、ぜひ現代の音楽の中で、上手に活かしていただきたいな、と思います。
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