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【レビュー】BOSS WL-20・WL-50 ワイヤレスにも、BOSSの安心感を。

本日は、BOSSのワイヤレスシステム、WL-20についてご紹介しようと思います。

なお、WL-20については、エフェクターボードに組み込むことを想定したモデル「WL-50」というものもありますので、こちらもあわせて、今回のレビューでご紹介させていただきます。

この記事はこんな人にオススメ
  1. BOSS・WL-20の評価・口コミを知りたい
  2. BOSS・WL-50の評価・口コミを知りたい
  3. ワイヤレスも安心感あるブランドのものを使いたい

低価格化・小型が進むワイヤレス市場にBOSSも参入!

一昔前までは、ギターのワイヤレスシステムというと、高額で大がかりな機材になる、という印象を多くの人が持っていました。

そんな中、低価格帯のワイヤレスシステムに最初に勝負を仕掛けてきたのが、LINE6のRelay G30。これまでの常識を覆す、シンプルなつくりとコンパクトなサイズ、そして何よりお求めやすい価格というのを実現し、瞬く間に大ヒット商品となりました。

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その後、この「お手頃ワイヤレスシステム市場」には、さまざまなアイテムが登場し、当ブログでもご紹介したXVIVEのXV-U2は、1万円台前半という、ずば抜けた低価格さとシステムの安定感のおかげで、多くの人に使われる大ヒット商品となったのも、記憶に新しいところです。

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そんな「お手頃ワイヤレス」の世界に、満を持してBOSSが送り出してきたのが、このWL-20、WL-50だということになります。

WL-20はコンパクトさと使い勝手の良さが売り!

まず、WL-20の方ですが、XVIVEのXV-U2と同様に、コンパクトなレシーバーとトランスミッターの組み合わせで販売されています。

ペアリングの方法は非常にシンプルでして、これら2つをドッキングさせ、10秒待つだけ。これで、レシーバーとトランスミッターがつながるようになります。この直感的な分かりやすさは、BOSSならではだと言って良いでしょう。

この状態で、レシーバーをアンプに、そしてトランスミッターをギターに接続すると…これでもう、ワイヤレス状態でギターやベースの演奏を楽しめるようになる、というわけなのです。

ちなみに電源なのですが、本体についているスイッチが、ギターに接続することで物理的に反応し、スイッチが入ると言う仕掛けです。ですので、ギターから抜けばスイッチもオフになりますし、しかも無音状態が長く続けば自動的にスリープになるという、細かい配慮もあったりします。

なお、充電なのですが、前述のドッキング状態でMicroUSBに接続すると、レシーバーとトランスミッターをまとめて一気に充電できるようになります。この点、XVIVEの方は、2つをバラバラに充電しないといけなかったりするので、WL-20の方が日々の運用管理はしやすそうですね。

このように、全体的に見てみると、基本的なコンセプトは一緒ですが、細かいところの使い勝手は、WL-20の方に軍配が上がる印象があります。

WL-50はペダルボードへの組み込みを想定

そして、WL-20の上位機種的な立ち位置にあるのが、WL-50

トランスミッター部分についてはWL-20と同じなのですが、レシーバー部分がWL-50についてはコンパクトエフェクターサイズになっており、エフェクトボードにBOSSのコンパクトエフェクターを置く感覚でセットすることが可能です。

このレシーバー部分なのですが、電源供給機能を持っていたり、また通常のシールドインプットを持っていたりと、細かいところまで考えられています、特に、シールドインプットの存在は非常に大きく、万一トランスミッターの電池切れが起こったり、あるいは何らかの不具合でワイヤレスが機能しなくなったとき、シールド一本さえあれば、ここでリカバリーすることが可能なわけですから。

ライブハウスでワイヤレスが不具合を起こすこと、経験則的には結構あったりするので、そういったときに迅速に次善の策が打てるように配慮されているというのは、とても実戦的で好印象です。

WL-20・WL-50ともに「ケーブルトーンシミュレーション」がついている

そうそう、このWL-20、WL-50ともに、ギターのシールド接続をシミュレーションする機能「ケーブルトーンシミュレーション」がついています。

これ、要は、「シールドを差していることに起因するサウンドの変化(劣化?)を電子的に再現」するための機能で、「なんでわざわざシールドの劣化を再現するの?」と思ってしまったりもするわけなのですが、何だかんだ言って、エレキギターはシールドを通る過程も含めて、そのサウンドに影響を与えています。それを、何らかの形で再現しようとしているのが、このケーブルトーンシミュレーション、ということなのです。

ちなみに、この機能を除いた「WL-20L」というモデルもあります。こちらはギターというよりは、キーボード等の電子楽器での使用が想定されているようですね。

XVIVEと比べると高い価格…これは安心料として理解?

さて、そんなWL-20・WL-50なのですが、XVIVEのXV-U2と比較したとき、圧倒的に不利なのが価格

低価格な方のWL-20で、価格は約2万円。WL-50の方は、おおむね2万2,000円くらいの価格になっています。

ところが、XVIVEのXV-U2については、「コンパクトなワイヤレス」という商品コンセプトは同じであるにもかかわらず、価格は1万3,000円程度と、実に7,000円もの価格差があるのです。

これは、価格だけで単純に比較をすると、BOSSのWL-20・WL-50は不利になってしまいます…。

ただし、WL-20・WL-50については、まずなんといってもXVIVEからは得ることが難しい、BOSSブランドだからこその安心感・安定感があります。また、ケーブルトーンシミュレーションの存在や、充電時の使い勝手の良さなど、やはり商品としてはWL-20・WL-50は、少し格が上な印象があります。

割り切って使うならXVIVE、ライブ等で本格的に使っていくならBOSSのWL-20・WL-50といった使い分けをしてみても良いかもしれませんね。

【まとめ】ワイヤレスだからこそ、BOSSの安心感を。

このように、BOSSが送り出してきたワイヤレスシステム・WL-20、WL-50については、価格こそやや高めに見える一方で、BOSSブランドならではの安心感や、サウンド面・使い勝手面において、他の商品よりも一歩先を行くクオリティに仕上がっていることが分かりました。

低価格ワイヤレス市場においては、XVIVEのほかにも、何社かが参入してきてはいるのですが、やはり安心感という点においては、先発のLINE6、そして長年にわたるエフェクターでの実績を誇るBOSSに、一日の長があると言って良さそうです。

ワイヤレスにも、BOSSの安心感を。そんなあなたに、WL-20、WL-50は、とてもオススメです。

 

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