ESPが出しているアーミングアジャスターなる物をご存じでしょうか。
百聞は一見に如かず。こちらです。
このアーミングアジャスターはフローティングした状態で使うトレモロブリッジ、特にフロイドローズなどのロック式ブリッジで高い効果が期待できますが、具体的にどのような効果があるかといいますと
- チョーキングした際に他の弦のピッチが下がるのを防ぐ
- 弦が切れた際、ブリッジのバランスが崩れてチューニングが狂うのを防ぐ
- アーミングによるチューニングの狂いを抑える
つまり弦の張力によってブリッジが動く事を極力抑える機構ということですね。
大げさに言うとFixedブリッジの安定性を持ちつつアームが使えるようになると。
っという事は、裏でスプリング調整しなくてもドロップチューニングが簡単にできたりもします。
もちろんデメリットもございます。
- アームの使い心地が硬く(重く)なる
- クリケット奏法は無理
- 基準音をまたぐアームビブラートがかけづらくなる
スティーブ・ヴァイや藤岡幹大さんのように繊細なアームの使い方をするのではない限り大したデメリットはないと言えますね。
チューニングの安定性、弦交換の楽さを考えると取り付け必至です。
特にロック式ユニットのチューニングが楽すぎる。
アーミングアジャスター非搭載
一本でもチューニングを上げ下げすると他の弦もピッチが変わるのでバランスが取れるまで全弦のチューニングを繰り返さなければいけない。
アーミングアジャスター搭載
ちゃんとセッティングできていればチューニング触っても他の弦へ影響はほぼありません。
ヒップショットなどのDチューナー付ける際にもアーミングアジャスターを併用すれば完璧ですね。
ちなみにIbanezのSシリーズとか一部の上位機種に搭載されているゼロポイントシステムも大体同じ機構です。
もくじ
アーミングアジャスターの機構
非常にシンプルで、取り付けも簡単ですがセッティングをちゃんと行わないと正しい効果が得られません。まずはアーミングアジャスターがブリッジを安定させる仕組みを理解しましょう。
このように、トレモロスプリングの張力をアーミングアジャスターが受け止めているため、弦の張力はほぼほぼ影響受けないという仕組みですね。
当然6弦ともない場合はトレモロスプリングの張力が勝ってしまいますが、一本切れた程度であればアーミングアジャスターが抑え込んでくれる(=ブリッジが動かない)からチューニングが狂わないって事です。
荒療治ではありますが、スタッドとナイフエッジが痛んでチューニングの安定性が悪くなったロック式ユニットも力でねじ伏せる感じでブリッジ位置戻すので安定性が戻りました(笑)ナイフエッジの接点の痛みは加速するでしょうけどね(;´Д`)
Ibanezのゼロポイントシステムがナイフエッジじゃなくてベアリング式なのってこれを見越してなんじゃなかろうか…。
セッティング方法と細かいポイント
そんなに難しい物ではないですし、付属の説明書通りにやれば簡単にできてしまう物ですが、もう少し詳しく解説します。
なお、時々ダウンチューニングにしてみたりするような方はそれ用にセッティングする必要がありますので、そのあたりもご注意ください。
はじめに:強化スプリング推奨
アーミングアジャスターはトレモロスプリングの真ん中部分に設置するため、スプリングは斜めに2本がけか6弦側に2本ストート、1弦側に1本ストレートという変則的な付け方になります。付けられるなら2本×2本の4本付けてもいいでしょうが、スタイリッシュに取り付けするなら強化スプリングの2本掛けがいいですね。
強化スプリングまじで強いので2本で十分張力稼げます。
取説にはスプリングハンガーを一番奥まで締め込むと書かれておりますが、強化スプリングだと2本でも奥まで締め込むとヤバイ張力になります。
ちなみには私はGOTOHさんの強化スプリングを使用。
↓こちら
1.取り付けとスプリングハンガー調整
アーミングアジャスターを取り付け後、トレモロユニットがボディと平行な状態で且つアジャスターの先端と接触している状態にセッティングし、スプリングハンガーをがっつり締める。
どれくらい締めるかといいますと、私の場合であれば6弦を1音半チョーキングしてもブリッジが動かない程度を目安。
一旦きつく締めておいて、ブリッジが動かない程度までちょっとずつ緩めるのが良いかと思います。
⇒締めっぱなでもいいんですが、アームがかなり硬い状態になってるはずです。少しでもナチュラルな感じに近づけるためにも上記のブリッジが動かない程度にスプリングハンガーを緩める調整をしましょう。
2.カウンタースプリング調整
スプリングハンガーの調整後、図の位置に隙間ができていないかを確認。
隙間ができているとアーミングアジャスターの張力がスプリングハンガーに負けている状態ですでの、隙間ができないところまでカウンタースプリングの調整コマを回します。
※取り付け後は回しづらいし固いのでラジオペンチなどで回しましょう
このカウンタースプリングの調整がかなり重要です。
カウンタースプリングを締め込むと…
- 弦が切れた場合のブリッジの沈みを防げる
- ダウンチューニングにする場合もスプリング調整なしで簡単にできる
- アームアップ幅が少なくなり、最終的にはアップできない状態にもできる
- アームアップが重くなる
どこまで締めるかの判断基準は自分で決める必要があります。
- よく切れる弦があれば、その弦を極端に緩めてみて他の弦のチューニングが狂わない程度に
- ドロップチューニングする場合は6弦を一音下げてみて他のチューニングが狂わない程度に
- アームアップしないからチューニング安定性優先で最後まで締め込む
など。
私はダウンチューニングにする予定もないし、LIVE前に必ず弦を換えるので切れる事も想定せず、スプリングハンガーにギリギリ勝つくらいにしてアーム使えるようにしてます。
アーミングアジャスターまじで便利です。
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