このブログの運営者である私は、関西在住。
関西の楽器屋さんといえば、いろいろありますが、やはり主要都市に店舗を展開しているイシバシ楽器と島村楽器が、関西の楽器屋ツートップといえるのではないでしょうか。
(もちろん、三木楽器やイケベ楽器など、他にも魅力的な楽器屋さんはたくさんあります)
今回、これら2つのお店の特徴を比較してみたいと思います。
- イシバシ楽器と島村楽器の概要を学びたい
- イシバシ楽器と島村楽器、それぞれの強みを知りたい
- イシバシ楽器と島村楽器、それぞれの弱みも知っておきたい
もくじ
イシバシ楽器の概要
イシバシ楽器の歴史については、公式ページにある「会社概要」に詳しいです。
これによりますと、なんと創業は1938年!わが国の歴史でみると、戦時体制を敷くべく、国家総動員法が制定された年になります。こうして考えると、とんでもない老舗、ということになりますね。
その後、1950年に「石橋楽器店」となり、有限会社→株式会社化と、企業として成長しながら、今に至っています。
現在の本社所在地は東京都千代田区。御茶ノ水に本店を置きながら、全国に20店舗を展開する、楽器業界の一大勢力となっています。
財務面を見てみますと、資本金は7,400万円。売上高は109億5,100万円 (2017年5月期)とのことです。また、人事面では、2018年2月現在で、従業員は424名で、 うち正社員176名。
ちなみに、全くの単純計算ですが、424名の従業員に対して店舗が20店舗ということは、1店舗あたり21.2名の従業員がいる計算です。(もちろん、本社の内部管理スタッフ等もいるでしょうから、単純にこうした計算にならないことは重々承知です)
島村楽器の概要
対する島村楽器。こちらも、会社概要のページに詳しい記載があります。
創業が昭和37年(1962年)で、会社設立が昭和44年(1969年)。歴史的には、島村楽器の方が後発、ということになります。
本社は東京都江戸川区。本店という概念はありませんが、全国になんと168カ所もの店舗があり、主に、イオンモールなどの郊外型ショッピングセンターに入居する形で多店舗展開をしています。
これだけの拠点がありますので、財務規模も大きく、2018年2月現在、資本金は1億円、売上高は353億円。
また従業員数は2018年2月時点で2,111名とのこと。こちらも同様に、国内店舗数163店舗で割ってみると、1店舗あたりの従業員数は13.0人。
なお、前述のように、内部管理スタッフ等の関係で正確な分析にならないほか、対イシバシ楽器との比較においては、店舗の規模感に留意しなければなりません。(イシバシ楽器は比較的大型の店舗が多い一方で、島村楽器のショッピングモール内店舗の中にはかなり小規模なものもある一方で、海外店舗も有しているため)
こうしてみると、イシバシ楽器には長年の歴史がありますが、企業としての規模でみると、島村楽器の方が大きい、ということがいえるのではないでしょうか。
では次に、楽器を購入する客の立場で見たときの印象を整理してみましょう。
客として見るイシバシ楽器

この写真は、イシバシ楽器梅田店。Nu茶屋町の5階にあります。
圧倒的な在庫量!見ているだけで楽しい
まず驚かされるのは、その圧倒的な在庫量。ギターやベースに関していうと、初心者向けから上級者向けまで、また各メーカー・ブランドを問わず、あまねく網羅している印象があります。
とりわけ、フェンダーやギブソン、PRS、Ibanezといった主要メーカーについては、ホントに低価格帯から超高価格帯まで、幅広く展示されています。これはもう、楽器好きにとっては、見ているだけでテンションが上がりますよね。

中古品も充実!クーポン配信もGood!
また、中古品の品揃えが良いのも、イシバシ楽器の特徴ではないでしょうか。ウェブの「U-BOX」ページを見てみると、さまざまな中古品の数々に、目移りします。BOSSのOD-1のように、中古でしか探せない人気の品は、ここで探すと効果的ではないでしょうか。
このほか、SNSでの情報発信にも力を入れており、とりわけLINEについては、定期的に割引クーポンが配信されるなど、非常にお得です。
店員さんに声をかけにくい雰囲気…でも専門性は確かです
さてさて、そんなイシバシ楽器で、エフェクターでも購入するために、試奏させていただこうかな…と思って、周りの店員さんを見渡してみます。
周りの店員さんの特徴を伺ってみると、なんといいますか、雰囲気として「昔ながらのロックミュージシャン」という感じの人が多い気がします。他店も含め、長髪の男性が結構目立つのが印象的ですね。
ギター等の購入に際して、非常に頼りになる反面、初めて楽器屋さんを訪れた人とか、あるいは私のように気が弱いタイプの客は、少し近寄りづらいかも…という印象を持つかもしれません。
あと、これはイシバシ楽器の方針なのかたまたまなのかは分かりませんが、店員さん側から声かけをしてくることが、まずありません。なので、用があるときにはこちらから声かけをしないといけないのですが、その際、前述の店員さんの雰囲気に近寄りがたさを感じてしまうと、困ってしまうことがあります。
あと、イシバシ楽器の売り場に出ている店員さんは、関西の店舗に関して言うと、ほぼ全員が男性ですね。女性はレジ以外で見たことがありません。このあたりも、近寄りづらさを感じる一因かも知れませんね。特に女性のお客さんは、店員さんが女性だと安心することも多いようですし。
その代わり、店員さんは総じてその雰囲気に違わぬ専門知識を有していることが多く、勇気をかけて店員さんを呼んでみると、非常に頼りになることが多いですよ。
実際、私もイシバシ楽器の店員さんの専門知識や経験に、幾度となく、助けられたという実感があります。このあたりの「楽器のスペシャリスト感」は、さすがイシバシ楽器、といったところです。
客として見る島村楽器

次に、島村楽器の印象です。この写真は、梅田ロフトにある島村楽器梅田ロフト店です。
イシバシ楽器ほどではないけど…大型店舗は品揃え充実
島村楽器は、約160もの店舗を有しているがゆえに、大型店舗から小型店舗まで幅広いのですが、この梅田店は大型店舗の部類に属するといっていいでしょう。それゆえ、品揃えもしっかり充実しています。
ただし、その品揃えは、同じ梅田にあるイシバシ楽器梅田店と比べると、やはりやや劣る印象です。また、中古楽器の品揃えも少なく、店舗によっては中古品自体の取扱いがないことも多いです。
とにかく店員さんが親しみやすい!
その代わり、島村楽器は、総じて店員さんが親しみやすく、また(これは賛否両論あるかもしれませんが)積極的に店員さんの方から客の方に話しかけてくれるので、店員と客とのコミュニケーションがとりやすいです。
また、イシバシ楽器のところでウィークポイント的に指摘した「男性店員への偏り」について、島村楽器では女性店員がかなり積極的に売り場に出ており、接客も積極的にこなしています。店長が女性のお店も複数あり、最近の世の中の流れ的には好印象です。
音楽教室・ライブなど「音楽をトータルパッケージで提供」
また、島村楽器は、店内に音楽教室やスタジオを有していることが多く、また店舗によっては積極的にライブイベントを運営していることもあって、「楽器の購入・練習・ライブをトータルパッケージとして提供できる」というところに、大きな特徴があると言えるでしょう。

そうした戦略のもとで店舗が運営されているとなると、店員さんとの距離が近くなるような接客の手法というのも合理的に説明がつきます。
個人的には、この辺も含めて、「お店」というよりは「企業」という印象を受けますね。
一部に批判的な声もありますが…今はだいぶ変わっています
ところで、島村楽器というと、私がギターやベースを始めて間もない頃は「あまりオススメしないお店」という評判が結構強かったように思います。未だに匿名系のメットメディアではそうした意見が散見されますが、その背景には
- 品揃えが他の楽器屋さんと比べると見劣りする
- やたらと自社ブランド「HISTORY」を推してくる
(ちなみに、これらの楽器、モノはいいんですよ。ただ、ごり押しがすごかった…) - 店員がサラリーマン化しており、音楽への情熱を感じない
などの意見があったように記憶しています。
これらはおそらく、島村楽器のネガティブ要素として、今なおすり込まれている人も多いようですが、最近は自社ブランド推しもだいぶ少なくなってますし、音楽好きの大学生が積極的に島村楽器を就職先として選んでいるような傾向もあって、店員さんの情熱を感じる局面も多く、こうしたネガティブな要素は、だいぶ払拭されているように思います。
SNSにも力!各店舗の「シマブロ」は面白いぞ!
あと、SNSでの情報発信は、島村楽器も力を入れています。島村楽器の各店舗サイトで情報発信されている「シマブロ」のほか、各店舗のTwitterもみどころたっぷり。新製品情報や商品レビューも分かりやすいです。
このように、非常に親しみやすい楽器屋さんとして、個人的にはここ10年ほどで大進化を遂げたのが、島村楽器だという印象を持っています。それだけに、品揃えがもう少し充実すれば、いよいよ向かうところ敵なし、といったところでしょうか。
まとめ
このように、イシバシ楽器と島村楽器について、それぞれの特徴を比較するような形で整理してみました。
まとめると、
- 品揃えについてはイシバシ楽器の方が充実。たくさんのモノを見たいときはイシバシ楽器一択。
- 店員さんの親しみやすさ、話しかけやすさは島村楽器。イシバシ楽器は少し近寄りがたい雰囲気の店員さんが多いかも?
- 島村楽器は女性店員が積極的に売場に出ている。最近の女性活躍の流れからは好印象。
- 店員さんの専門知識はイシバシ楽器が上。ただ、島村楽器も最近は進化してきてる。
- 音楽教室やライブなど、音楽をトータルで楽しめるパッケージを売り出しているのが島村楽器。
- 逆に、イシバシ楽器は「お店」に特化しており、その点に堅実さを感じる。
といったところでしょうか。
ちなみに、私自身は、イシバシ楽器も島村楽器も大好きで、どちらでもそこそこ高額な楽器を購入した経験があります。
どちらがいい・悪いというよりは、こうした店の特性の違いに着目して、個々人が気に入ったお店を利用すればいいのかなあ、と思っています。
※ちなみに、楽器屋さん関係では、ほかに次のような記事も掲載しています。ぜひ、合わせてご覧ください。






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