今回は、ベースのエフェクターのド定番、EBSの「MULTI COMP BLUELABEL」について取り上げます。そう、マルチコンプ、通称「マルコン」として親しまれている、アレです。
- EBS MULTICOMPについて知りたい
- 最新の「BLUELABEL」は何が変わったか知りたい
- マルコンらしいサウンドを聴いてみたい
(2022年1月追記)2019年に「EBS MULTICOMP BLUELABEL」がリリースされており、記事の内容が当該モデルのレビュー記事になるようにリライトしました。
もくじ
そもそもコンプレッサーとは
まずその前に、このエフェクターは「コンプレッサー」なわけですが、そもそもコンプレッサーとは何なのか。
コンプレッサーのしくみを技術的に解説するとかなりややこしくなるので、ここではざっくりにとどめますが、簡単に言うと、「小さい音を大きく持ち上げ、大きい音を抑えることで、音量の均一化を図る」というものです。
ベースにおいてこれを導入すると、粒の揃った演奏を聞かせることができるようになり、それだけでランクアップしたような気分になれます。
一方で、コンプレッサーというのは、アタック・リリース・レシオ・スレッショルドなど、設定しなければならない項目が多く、なかなか初心者にとっては敷居が高いエフェクターであるように感じる向きもあります。
圧倒的な知名度
さて、そんな前口上もそこそこに、今回ご紹介するEBS MULTICOMPを見ていくわけですが…この見た目だけで、なんとなくテンションの上がるベーシストさん、多いのではないでしょうか?
EBSといえば、ベースに特化したエフェクター・アンプ等のブランドでして、このMULTI COMPをはじめ、様々なアイテムを世に送り出しており、ベーシストなら知らない人はいないのではないか、と思うほどの知名度を誇ります。
旧モデルのシンプルさを活かしつつ多機能化
そして、そのEBSの代表選手とも言って良いエフェクターが、このMULTI COMP。
もともと、このMULTI COMPは「Studio Edition」と銘打たれていて、「COMP/LIMIT」と「GAIN」のつまみだけでサウンドをコントロールする、非常に分かりやすいコンプレッサーだったのですが、2019年に後継機種として登場した「BLUELABEL」は、そこに「Sens.」(スレッショルド)つまみを追加し、より多機能にしたモデル、ということになります。
という声も聞こえてきそうですが、そんなときには基本的にはSens.つまみを12時にしておけば概ね大丈夫。これで前モデルに近い状態になります。
そして、「せっかくつまみが増えたんだから、音作りをもっと細かく追い込んでいきたい」というアナタには、コンプの定石ともいえる音作りのポイントを押さえて、設定をしていきましょう。
具体的には…
- Sens.(スレッショルド)つまみで、コンプがかかるレベルを決める
- COMPつまみで、音の圧縮率を決める
- GAINつまみで、最終的な音量をコントロール
といった具合です。
新モデルになって18V電源に対応!
そして、今回、BLUELABELという新モデルになってもう1つ追加された大きな特徴が、18V電源への対応。
これにより、ヘッドルームが広くなり、大きな入力を受けても歪みにくくなるとともに、サウンドがよりクリアになってきます。
派手にサウンドに影響するわけではないので、少しマニアックなところかもしれませんが、「過大音量をコントロールする」という命題を持って生まれたコンプレッサーだからこそ、ヘッドルームを広くする意義は大きいですね。
なお、これまでどおり、9V電源で使うことも可能です。
マルチコンプならではの「音の太さ」
そしてもうひとつ、MULTI COMPが多くのファンを抱えている理由は、その「音」にあります。
なんといいますか、このエフェクターを通すだけで、音が太くなり、色気を帯びてくるんです。
このあたりは、実際に弾いてみた方が、分かりやすいかも知れませんね。
この「味付き」の音が、MULTI COMPの魅力なわけです。とりわけ、真ん中のつまみを上に上げた「TUBESIM」モード、これは真空管コンプレッサーのシミュレーションなのですが、ここが一番音の味付けが濃いところです。
ちなみに、真ん中の「MB」は、「MULTI BAND」、すなわち「マルチバンド」モードの略でして、ここに設定し、エフェクターの裏蓋を開けると、低音・高音それぞれのコンプのかかり具合を調整できるようになります。シンプルさが売りのMULTI COMPですが、上級者向けに細かい設定ができるようになっていたりもするのです。
【まとめ】ロック系コンプの正常進化形。
とまあ、このような「分かりやすい」音の良さが印象的なEBSのMULTI COMP。音の傾向はやはり、元気な音になる印象があるので、ロック系のベーシストに、特にお勧めですね。
そして、今回、BLUELABELという新モデルになったことで、18V電源への対応やスレッショルドつまみの追加など、よりコンプレッサーらしい多機能さも付加されて、さまざまなジャンルに対応できる、スタンダードなコンプとしての進化を果たした面もあると言えるでしょう。
コンプレッサーというジャンルではありますが、ベーシストの最初のエフェクターとして、とても面白いのではないかと思います。
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