本日は、フェンダーのAmerican Professional(アメリカン・プロフェッショナル)シリーズからリリースされている、ジャガーについてレビューさせていただこうと思います。
人気のアメプロシリーズのジャガー、果たして、どのようなギターなのでしょうか…。
- フェンダー・American Professionalシリーズのジャガーの評価を知りたい
- アメプロシリーズのジャガーについて、サウンドや弾き心地を聞きたい
- アメプロのジャガーの機能面について教えてほしい
もくじ
アメプロシリーズの位置づけをおさらい
まずは、現在のフェンダーのラインナップにおけるアメリカン・プロフェッショナルシリーズの位置づけをおさらいします。
現在、フェンダーのブランドを名乗るラインナップは、生産国ベースで、大きく
- 日本製フェンダー
- メキシコ製フェンダー
- USA製フェンダー
の3つに分かれています。日本製フェンダーとメキシコ製フェンダーについては、同じくらいの価格帯に競合するシリーズが存在する関係上、どちらが格上かを決めるのはなかなか難しいところがありますが…
一つ言えるのは、「USA製が一番上位の位置づけにくる」ということ。
そして、そのUSA製のラインナップについても、2021年の冬時点でいえば
- カスタム・ショップ:最上位
- アメリカン・オリジナル:ヴィンテージ指向の上位グレード
- アメリカン・ウルトラ:モダン指向の上位グレード
- アメリカン・プロフェッショナル(II):標準的なグレード
- アメリカン・パフォーマー:USA製の入門グレード
といったように、実にさまざまなグレードのギターが存在しています。
ですので、今回ご紹介するアメリカン・プロフェッショナルは、まさに標準的なグレードということになります。
一般的なジャガーといえば…
ところで、ジャガーというギターについて、少し振り返ってみます。
そもそも、一般的なフェンダーのギターの売れ筋でいうと、やはりストラト・テレキャスが上位に来るところがあって、ジャガーについては少しニッチなというか、通好みなギターを指向する方に人気がある一本です。
また、ジャガーといえば、ショートスケールのネックも大きな特徴で、その弾きやすさから、女性ギタリストやギターボーカルの方が手にするギターとしても人気があります。
一方で、一般的なジャガーは、ピックアップセレクターがスライドスイッチであったり、何やらいろいろなスイッチやノブがついていたりと、「なんだか難しそう…」と外見だけで敬遠される向きもあったように思います。
アメプロのジャガーは「シンプル&モダン」
ところが、アメリカン・プロフェッショナルシリーズからリリースされているジャガーは、そこがひと味違います。
ジャガーらしいショートスケールの使い勝手の良さはそのままに、ピックアップセレクターはテレキャスと同様のセレクター型。一見して、どのピックアップが鳴っているかが分かりやすいこのスタイルは、特にテレキャスやストラトに慣れたギタリストには、非常に扱いやすいと感じていただけることでしょう。
そして、このセレクター、下から順に「リア→リア&フロントのハーフトーン→フロント」とまでは良いのですが、そこからさらにもう1つ上にセレクターを上げることができます。このときに鳴るのは「リア&フロントのシリーズ接続」。これにより、シングルコイルのジャガーであっても、擬似的にハムバッカー的な太いサウンドを作り出すことができます。
ちなみにこれ、日本製フェンダーのHybirdラインナップにあるテレキャスターでも、同様の仕掛けが採用されていますね。
バッキングに使われることが多いこれらのギターでも、積極的にソロを取りにいける仕掛けがギター本体にあるというのは、大変心強いです。
このほか、ヴィンテージタイプのジャガーを使っているときに悩まされる「弦落ち」問題も、このアメプロのジャガーについてはムスタングタイプのブリッジを採用することで解決済み。
また、ネックについては、ヴィンテージタイプのものとは異なり、指板が比較的フラットで、またフレットもナロートールのものが打ち込まれていますので、プレイアビリティもかなり現代的。
その他、細かいパーツにおいても現代的にアレンジされており、ジャガー特有の「クセの強さ」は、良い意味で解消されているといえそうです。
サウンドは…低音のパワーと歯切れの良さを見事に両立!
さて、そんなアメプロのジャガー。サウンド面は、果たしてどうなのでしょうか…。
Fender American Professional Jaguar Review
一般的なストラトと比較して、さらなるサウンドの歯切れの良さ、そしてじゃじゃ馬のように暴れるかのようなある種ピーキーなサウンドを奏でるのが、ジャガーの特徴といえますが、このアメプロも、そういったジャガーの特徴を、しっかり受け継いでいるような印象を受けます。
一方で、単に歯切れが良くピーキーなだけではないのが、このアメプロジャガーの面白いところ。一般的なジャガーと比較すると、割と低域の音もしっかり出てくれているので、歪ませたときのサウンドの腰高感というのがあまりなく、パワーコード主体のバッキングなどでも、しっかり存在感を発揮できそうなサウンドであるという印象を受けます。
そして、そうしたサウンドを、ギターボーカルでも扱いやすい、ショートスケールのギターで実現してくれていることに、個人的には大きな意味を感じます。
このあたり、フェンダーのアメリカン・プロフェッショナルシリーズで一貫して採用されている「V-MOD」というピックアップが、相当に良い仕事をしている印象ですね。
価格はアメプロ水準の20万円前後…店頭にはたまに掘り出し物も!
さて、そんなアメプロのジャガーですが、一般的には他のアメプロのギター・ベースと同様、おおむね20万円程度が相場になっています。
ジャガーの場合、ストラトやテレキャスなどのように、フェンダー内での競合がそんなに極端にあるわけではないので、USA製の標準的なジャガーを探そうとすると、自然にこれ一択になるような感じですね。
なお、このアメプロシリーズのジャガーは、指板がローズウッドかメイプルかを選ぶことができるのですが、ローズウッドのものについては、ワシントン条約の規制の関係で、価格が5000円高くなっている点にご注意ください。(本件の詳細は下記リンク先をご参照)
【まとめ】ジャガーを現代風にうまくアレンジ…使い勝手は抜群です!
このように、このアメリカン・プロフェッショナルシリーズのジャガーについては、アメプロの商品らしく、設計をシンプルかつ現代的にしながら、ジャガーらしさをしっかり活かしている、大変興味深い設計のギターに仕上がっています。
プレイアビリティ面もサウンド面も、ジャガーらしさを活かしながら、ジャガーのウィークポイントをすべて克服しており、これならジャガー愛好家の人にも、ジャガーが少し苦手な人にも、両方にオススメできそうです。
ギターボーカルが使う上質な一本をお探しの方、ストラトやテレキャスだと定番すぎて面白くないと思う方…さまざまな方におすすめできる、このアメプロジャガー。
ぜひぜひ、購入して、弾き込んでみてください。
そういったときは、楽器店の下取りに持ち込んでも良いのですが、やはり重たい楽器ともなると、持って行くのも少し面倒だったりするもの。
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